夏休み。そう、受験生にとっては受験まであと半年というところ。
「夏にやらなければ、受験は制せない」などと当時は言われていた。
そんな、私も夏は一生懸命勉強し、そして大きなターニングポイントともなった。
それは慶應大学に受験校を完全に絞ったことだ。
受験科目は、「英語、数学、小論文」
夏休み前半は、世界史とか古文を勉強していたが、
明らかに逆算しても間に合わないことに気付いた。
なんといっても全ての科目が、偏差値40くらいだったからだ。
簡単に自己紹介。
高校3年の夏まで野球部に所属。
引退後勉強を始めるも秋の模試では偏差値40。
そこから半年間勉強に魂を注ぎ、現役で慶應義塾大学経済学部とSFCにダブル合格。
夏休みからでも間に合う、小論文対策
「慶應に行きたい!」と言っても、これまで小論文なんか書いたこともなかった。
そこで、実際に早稲田スポーツ科学部の小論文を解いてみた。
個別塾の先生に見せたところ、
「中学生の作文かw」と思いっ切りツッコまれたのを今でも覚えている。
そもそも現代文が苦手な私は、文章力など当然なかった。
そのため、
「受かりたいなら100本以上の小論文を受験までに書け!俺が添削するから」
と言われた。
悔しかったので、やってやるかと思って取り組んだ。
と、見出しで「夏休みからでも間に合う」なんて書いているが、
当然100本以上書くノルマがあったので、
完全に一からとなると、慶應に絞った人でないと間に合わないと思います。
だいたい問題を解くのに、1〜2時間かかる小論文。
そこから添削、解説、修正、まとめるみたいなことをするとプラスで2時間。
計4時間を残りの受験勉強に投下できるならやるべきです。
私は、慶應に行きたかったので投下する覚悟を決め、
保険となる世界史や古文は完全に捨てました。
簡単な話ではないと思うので、慎重に決めてください。
まずは文章力を磨け!
とにかく、文章力がないと話になりません。
確かに慶應SFCの小論文は長々しい資料を読んだ上で解答するため、
読解能力も求められます。
ただ、その前に自分自身の文章力がないと元もこうもないです。
そこで、早稲田のスポーツ科学部みたいな
資料をそこまで読まなくてもある程度自分の体験から書けるものを取り扱って、
文章力を高めていくべきです。
文章力が上がってきたら、資料から読み取ってみたいなことをしていけばいいのです。
とはいえ、夏はとにかく文章力を上げることを目標にした方が良いです。
そこで重要となるのが、添削です。
添削できる先生を側におけ!
これが一番重要です。
小論文が苦手だった私は、自己流なんてものは無理だと分かっていました。
模範解答を見てもこんなの書けないなと当初は思っていましたし。
そこで、添削できる優秀な先生を捕まえようと考えました。
100本ノルマを達成するためには、この添削できる人がいるかが鍵になります。
①塾の先生
私は7割くらいは通っていた個人塾の先生に頼っていました。
当然、100本ノルマを出した方でしたので。
あまり大きな塾とかはオススメできないかもです。
というのも、大きな塾の先生は大量に生徒を抱えているため、
その一人のために、生徒のレベルを把握して指導するには、
なかなか難しいと思っています。
そのため、出来れば自分を分かってくれる先生を見つけるべきです。
あのビリギャルもそうしていたそうです。
②学校の先生
残りの3割は、学校の先生から添削してもらっていました。
これは、視野を広げて色々な意見を聞くために、
あえて他の先生にも見てもらった方が良いです。
また、
塾の先生から添削してもらって書き直した小論文を
さらに学校の先生に見てもらうみたいなことをするとさらに効果がありました。
放課後に捕まえてください。
帰ろうとしていたら、「これ明日の朝までにお願いしますね!」で渡しちゃってください。
そのくらいの図々しさは必要です。
③本に頼る
添削に勝るものはありませんが、
お作法的なところをインプットすべく本も読んでいました。
要領良い人は、こういう本を読むだけで出来るようになるのでは?とか思ってましたが、
そんなこともありません。
添削してもらって、こういった教科書見てまた取り入れるその繰り返しです。
受験期に私が読んでいたのは、牛山先生の本です。
10年以上前から有名な先生でした。
過去問を解きまくれ
私は秋から受験までに25年分の過去問
SFC(総合、環境)と経済は全て解きました。
夏休みの段階では、経済とSFC総合の過去問を1回ずつやりました。
これは、受験校がどういう小論文を出すのかを把握するために解いてました。
夏はあくまで基礎力向上です、文章力を磨いていくべきです。
そして、最初は時間を気にせず解くことです。
自分なりに工夫しまくって時間をかけてアウトプットすることを心がけてください。
最初はとても時間がかかりますが、
慣れてくると過去問も解けるようになってきます。
最後に
基礎力を高めて、夏を乗り越えましょう!
絶対に地道にやれば合格に近づけます。
夏を乗り越えた先は、
SFC特有の幅広い知識を入れていく作業も同時に行います。
とはいえ、現段階は基礎力を高めることに注力してやってみてください。
そして、他の受験科目も集中してやること。
力がない人が慶應に行きたいのであれば、
それくらい一点集中しないとダメです。
頑張ってください!