メーカー関連で就職活動をしている方は
「生産技術職」という職種をきいたことあると思います。
ただ、聞いたことはあっても具体的にどんな仕事をしているかイメージしずらいと思います。
そんな方のために、生産技術職の経験がある私が分かりやすく説明したいと思います。
どんな仕事なの?
私が生産技術って仕事を説明してと言われましたら、
「製造ラインの問題点を設備に関する知見で解決する」
と答えます。
簡単な具体例をあげます。
ある工場で来年から増産しなければならないことになりました。
しかし、現状の製造ラインではその生産能力がありません。
これが問題点になります。
皆さんはこの問題点をどう解決しますでしょうか。
私が思いつくのは下記です。
①作業者を増やす
②残業時間を増やす
③設備投資をする
この3案で比較検討する時に「③設備投資をする」を検討するのが「生産技術」になります。
そして、実際にやることになれば、導入・保全・効果刈り取りまでしっかり面倒を見ていきます。
ここまでが「生産技術」の仕事内容になります。詳細に書くと下記のような感じです。
生産技術の具体的な仕事内容
・製造ラインの問題点を解決する設備投資を提案する
・必要とされる仕様をまとめる(能力・安全・修理しやすさ等)
・仕様にあった設備を作れる先に見積依頼、価格交渉(内作 or 外注も検討)
・発注した後は導入までスケジュール管理
・導入した後はメンテナンス、壊れたら修理する(だいたい保全チームがいる)
・ちゃんと計画通り設備投資できたか、元が取れているか確認(効果刈り取り)
少し具体的にイメージできたでしょうか。
意外とたくさん仕事ありますよね。
技術的なイメージが強いですが、個人的には企画職的な側面もあるかなと思います。
お役に立てれば幸いです。
実際きつい?
「生産技術」のイメージとして多いのが「ブラック・きつい」だと思います。会社による思いますと思うので、とりあえず実体験を書きます。
私はブラックになりやすいと思います。実際きつい時があります。要因は下記の3つです。
- 突発対応が多い
- 関わる人が多い
- 休日出勤が多い
1.について
計画的に進めなきゃいけない案件がある中、突発対応がよく飛んできます。
しかも、これが影響でラインが止まったりしてるとプレッシャーが半端ないです。
今日やろうとしてたことが一切手がつけれなくなることがよくあります。
2.について
基本的に色んな部門を巻き込んで仕事しなければいけません。
具体的に言うと、製造部門・保全部門・安全部門・品質保証部門・協力メーカーになります。
それらの部門に確認してもらったり意見もらったりするためにかなり時間を使います。
3.について
基本的には製造ラインは平日しか止まりません。
そして、設備を導入・調査・改造するときは休日になります。
人によっては、施設が空いている平日に代休をとれるので良いかもしれませんね。
代休が取れればですが、、、
もちろん、会社によりますし、仕事に慣れたり人が増えれば変わると思います。
ただ基本的にはブラックにはなりやすいかなとは思います。
転職には有利?
生産技術はアピール次第では転職に有利だと思います。そう考えるのは、この仕事で下記の3つが身につくからです。
- 色々な部門をまとめる
- 幅広い知識・技術
- 企画力・書類作成力
1.について
上でも書きましたが、関わる部門が多いです。
そして、それぞれの部門があーして欲しい、こーして欲しいと言ってきます。
それらの要望を設備仕様に折り込もうとしますが全部応えるのは厳しいです。
ここから良い落としどころ見つけていくのが生産技術の役割になります。
優先順位をつけたり、代替案をだしたりしてできるだけ全員が納得するものにしていきます。
このスキルは色々な仕事で役に立つと思います。
2.について
生産設備は色々な技術が結集してできています。
機械・電気・通信・システ厶・土木等です。
関わっているだけで、幅広い知識が身につけます。
さらに言うと、色んなメーカーが営業に来てくれます。
時間が取られますが話を聞くようにすると今使われている最新技術の情報が入ってきます。
少し浅いかもしれませんが、幅広い知識が身につくと思います。
3.について
設備投資する際は、コストメリットなど会社にどんな利益を与えるかを考え、
その内容を上司・工場長・事業部に納得してもらわないといけません。
その為には、実際に効果がある提案ができる企画力と、
その内容を分かりやすく伝える書類を作成しなければいけません。
このスキルや考え方は業界・職種に関係なく非常に必要とされると思います。
こうしてみると、かなりいい人材じゃないでしょうか笑
もし転職活動をしている人がいらっしゃいましたら、参考になればと思います。
おわりに
いかがでしょうか。
実際の仕事内容に加えてブラックな部分や転職について交えながら、
具体的に生産技術職を紹介しました。
お役に立てば嬉しいです! ではまた!